解体工事後に起きやすい“地面の沈下”とは？原因と予防方法をわかりやすく解説
matsuoka
解体工事が終わって更地になったあと、
「地面が少しへこんできた…」
「タイヤの跡が沈むようになった」
こんな相談をいただくことがあります。
解体後の地面が沈む原因とは？
●（1） 基礎を撤去した“跡”が柔らかい
建物の基礎（コンクリート）を撤去すると、
その下の土だけ柔らかいケースがあります。
長年「重さ」から守られていたため、
周りの土と密度が違うことが原因です。
●（2） 雨による土の流入・締まり
解体直後の土地は雨を吸いやすく、
雨水によって土が動き、へこみが起こりやすい状態です。
●（3） 地中の古いガラ（瓦・石）が動く
昔の建物では残材をそのまま埋めていたケースがあります。
取り除いても細かい石が後から沈むことがあります。
●（4） 地盤そのものが弱い
もともと田んぼや畑だった場所は、
深い層まで柔らかく、沈下しやすい傾向です。
■ ② よくある「沈下のタイミング」
- 解体直後 〜 数ヶ月 → 最も沈みやすい
- 車を停め始めてから → タイヤ跡がつきやすい
- 大雨のあと → 土が流れてへこむことがある
沈下は“異常”ではなく自然現象です。
駐車場にする場合の注意点
解体後すぐに駐車すると、
沈下が起きやすいため次の対応が必要です
✔ 砕石（さいせき）を敷く
砂利よりも締まりやすく沈みにくい。
✔ 転圧（てんあつ）をしっかり行う
地面を重機で叩いて固める作業。
これだけで沈下が大幅に減ります。
✔ タイヤが乗る部分を重点的に固める
駐車場利用では必須。
沈下を防ぐためにできること
●（1） 解体後、少し時間を置く
建築予定がない場合は、
1〜2ヶ月ほど様子を見ると地面が安定します。
●（2） 砕石＋転圧で仕上げる
最も人気で、費用対効果が高い方法です。
●（3） 必要に応じて「表層改良」
地盤の浅い部分だけ強化する簡易地盤改良。
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